他社にない、オリジナル人事諸制度の導入をする
ある企業の経営者様から、お問い合せのメールが届きました。弊所・大阪社労士事務所のホームページをご覧になっての連絡です。ただ、残念なことに(親切なことに?)いくつかの社会保険労務士事務所に同様の連絡をしていることが明記されていました。
早速、連絡をとって、その企業様に訪問。
情報をいくつかピックアップしますと…脚色していますので↓↓
- 現在の社員数は、数十名で100名には届かない
- 業種は、IT産業か、その周辺
- 経営者様がその業界の技術者出身で、数年前に起業
で、経営者様のご要望は
「他社にない、オリジナルの人事制度を作りたい。それについての協力をしてくれる社会保険労務士を探している。」
人事制度と表現されましたが、メインの人事制度、例えば人事評価制度ではなく、いわゆる人事のサブシステムを指していることがインタビューで分かりました。この手のご要望は、なぜか定期的にあります。
アイディアがあるのか伺うと、「あるが、当然教えることはできない」と経営者様。まあ、依頼するかどうか分からない社会保険労務士相手に、簡単に漏らすわけはありません。
「桑野さん、何かこう、思い付く制度はない?」と訊かれましたが…。そうそう、総務ご担当者様も同席。
パッと思い付くのは、こんな感じでしょうか。
- 給与の額や昇給額をサイコロの目で決める。
- ボーナスの額をサイコロ(つまり運)で決める。
- 管理職、場合によっては取締役や社長を、社員の投票で決める。
- いわゆるFA制度
- 社内レストラン&バーを設ける。
- 社会貢献を義務付ける。(少し違和感がありますが)
- 社員運動会の開催
- 子ども達に来てもらう会社参観日を設ける
- 自分休日を設定できるようにする(誕生日、結婚記念日など)
- 終業時刻前の30分間は、退社可能にする「UP30」
もう勘の良い方なら「こんなん、ありふれてるでしょ」という感想が出てくるでしょうか。人事労務関係の書籍や雑誌を見て、記憶に残っていたのをお話ししました。今自分自身で書いても、ありふれている制度です、ハイ!
当然、経営者様の反応は「ウーン」と、実は無言。
こちらからの質問事項として、基本的なことを伺いました。
「就業規則とか、労働時間管理は、適切ですか?」(趣旨)
就業規則は数年前の起業時に作って、労働基準監督署に届け出ているが、その後は変更も修正も無し。近時の法改正の対応もできていないようで。労働時間管理は、グループウエアのタイムカード機能を使っているが、残業時間はなし。フレックスタイム制度も導入してるが、労使協定等は無し=「フレックス(タイム制度)やってる」とおっしゃったので…。もっと分かったのが、人事評価制度はないと言うこと。
総務ご担当者様は、必死にメモを取っていました。弊所・大阪社労士事務所が最初に訪問した社会保険労務士事務所だったのでしょうか。オリジナルの制度を導入する目的は、「採用をしやすく、社員のモチベーションをアップ」であることを最後に伺いました。
ご依頼いただけない空気を感じながら、その企業様を後にしました。
※守秘義務の関係で、脚色しています。
大阪社労士事務所
【大阪社労士事務所は、就業規則・労務相談をメイン業務とする社会保険労務士事務所です。】
年次有給休暇の管理、有休の計画的付与制度の導入、働き方改革の支援、就業規則の変更・見直し、各種規程の策定も行っています。
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