「内定者から一日体験入社したいと申し出がありました」

あるお客様の人事総務のご担当者から、電話連絡が入りました。
「中途採用の方なのですが、体験入社をしたいと言われました。」

電話口で伺ってみると、こんな状況~
※守秘義務の関係で脚色しています。

  • 内定を出そうとしたら、応募者から「一日で良いので体験入社したい」「お金(賃金)も要らないので」旨の申し出があった(まだ内定は保留中)
  • 応募者によると、過去の転職で採用面接だけでは職場の雰囲気が分からないこと、自分の思っていた業務と違っていたことがあり、短期での退職につながった、とのこと
  • ネット検索したが、「体験入社」についてハッキリ書いていない、見つけ出すことができなかった(とくにお金)

逆に、こちらからの案内~

  • 労災事故のこともあるので、賃金は発生させる(学生インターンシップのような傷害保険に加入する方が面倒)
  • 1日であっても、賃金を支払うので、労働条件通知書の交付が必要

お客様の業種ははっきりと書けませんが、ガテン系でなく、オフィス系(?)で、力仕事はない。って、応募者さんの属性が想像できてしまうかも。職種も営業や営業のアシスタントではなく、管理部門の何か。

大阪社労士事務所:「内定者から一日体験入社したいと申し出がありました」

結局、企業としての手間や時間は、採用と何ら変わらない。むしろ二度手間になるので、他のウェブサイトにあるように「試用期間」で扱うのも有りかと。

応募者さんは、担当者面接も社長面接も済んでいるそうで、よくあるブラック企業のような「面接1回10分で、その場で採用決定」ではありません。担当者さんによると、経歴・職歴自体も実務そのものもここ数年は遭遇したことがないほど優秀だとか。資格や検定もいくつか持っていて、今は求職活動をしながら来年の社会保険労務士試験に向けて勉強中だとも。
(書きすぎると、職種が分かってしまう可能性も…。)

「労働期間1日で、普通に働いてもらった方が良いのではないでしょうか。」
これが私としての結論です。
労働契約であれば、守秘義務にも対応できます。ただ、一通りの誓約書などの書面は書いてもらう方が良いのですが。

人事総務のご担当者から、求職者さんに「一日体験入社を受け入れる」旨のメールを送って、日程調整中です。慎重になるのは分かりますが、実際に何ヶ月か働いてみないと分からないこともあります。

(過去にも書きましたが、明確に内向きの組織・外向きの組織もあるので、外部の社労士でも分かる場合があります。エントランスに入った瞬間に分かるところから、社長・経営陣と話して分かるところまで、色々ですね。総務人事・管理部門は当然のことながら社内サービス業です!)

数ヶ月先に、その求職者さんが在職しているのか、楽しみです。

※すでに書いたように守秘義務の関係で脚色しています。

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