年金の繰上げ受給の損得、判断材料が欲しい

「厚生年金の繰上げ受給を判断するに当たっての判断材料を教えて欲しい。」
そう、お客様から連絡が入りました。
※以下、相談内容等については脚色しています。

状況は、こんな感じ~

  • 現在62歳、65歳までの継続雇用を考えていたが、諸事情により数ヶ月後に退職を予定している。
  • 転職ではなくスカウトでもない。今後は、状況を考えながらアルバイト・パートタイマー程度は働くかも知れない。
  • 介護離職でもなさそう。
  • 家族はいるが、働いている、詳しくは不明。

実は、与えられた状況はこの程度。どういった事情で期間満了→退職を選択するのかは全く分からないとのこと。退職金については、60歳の定年時に1千万円ほど支払われたはず(退職金規程ではそうなっているので)。人事総務のご担当者曰く「退職金で、しばらく生活なさるんですかねえ」と。

取りあえず、公式の「年金の繰上げ受給」を参照。
▶日本年金機構:年金の繰上げ受給

大阪社労士事務所・年金の繰上げ受給、判断材料が欲しい

繰上げ受給を考えるに当たっての一般的な事情は、このようなところでしょうか。平均余命を考慮するより、ご自身やご親族の傾向を考えて頂く方が現実的かと。損益分岐の年齢は、その後に考えても間に合います。
●ご自身の身体状況、体調
●ご親族(尊属)の状況
●最終的には、ご本人の意向

ただし、この62歳の継続雇用の社員については、雇用保険(いわゆる失業手当)を受給できる可能性があります。もっとも、求職活動をして、働く意欲があれば、という前提ですが。
(と言うしかないのですが、与えられた情報だけでは「働く意欲はない」と決め付けることはできませんので、いちおう説明。)

今回の社員については、とくに辞めて欲しいとも引き留めるともどちらでもないらしい。継続雇用を続けても、会社としては何ら支障はない…。

それなら「引き留められては?」。
幸か不幸か、まだ契約期間を更新するのかどうか年明けに面談するので、何も決定していることはない、と。週の労働時間を短縮することも可能性としては有り。

繰下げは資産が有る場合以外はおすすめできないけれど、繰上げも個人的にはおすすめしません。年金の金額の大小、損得も寿命との関係や価値観次第なので、判断材料としては客観的な数字というよりもそれら、というところ。

ご担当者様「説明してみます。分からないときは、桑野さんにバトンタッチします。」

どのような結果になるかは年明け以降でしょうが、何も連絡がないことをお祈りします。

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