相談担当者の心理的負荷の問題
前回のブログ投稿から時間が空きました。この時期は労働保険の年度更新だけでなく、通常業務にプラスして労務相談を2,3追加で受けており、バタバタしています。ロクイチ報告は少ないです…。
さて、今回は顧問先様の相談担当者から訊かれました。
「ハラスメントやメンタルヘルスの相談を受けていると、こちら(相談担当者ご本人)がウツになりそうです。他の企業の皆さんはどのように対処されているのでしょうか?」
※守秘義務の関係で、脚色しています。
実は、このようなことを直接言われたのは初めてです。
別の業種・企業でオンコール対応についてストレスを軽減するための対応を考えたことはありますが、それとは性格が違います。←医療機関や調剤薬局のオンコールではありません。
考えられることをメモとして残しておきます。
組織面
相談担当者は複数が最低限求められます。相談部署の責任者は除いて最低でも2名は欲しいところ。人員の関係で揃えられない場合は、外部の社労士や人事労務関係のカウンセラーで対応できれば。
輪番や情報共有も効果的と言われています。
環境面
実際は、一番最初に手を付けるところかも知れません。まあ、トップが問題を生んでいる場合もありますが、そうでなければ環境面の見直しはやりましょう。
簡単なところでは、啓発ポスターの掲示や啓発・防止セミナーの定期的な開催くらいはやっておくべきです。
(アロマも効果があるらしい)
処遇面
賃金・手当で解決しませんが、ストレスなどの解消に何らかの費用が掛かるということで、「相談」手当を支給する程度は考えたいところ。
では、毎月? 相談ごと?
ハラスメントやメンタルヘルス(休職)の担当者でいる期間は毎月支給で良いのでは。金額について、この場で明示できませんが、数万円程度でしょうか。
ストレス解消法
厚生労働省が、セルフケアとして次のようなことが効果的だとしています。参考ページ▶厚生労働省:こころと体のセルフケア、「若者を支えるメンタルサイト」ですが参考になるでしょう。
- 体を動かす
- 今の気持ちを書いてみる
- 腹式呼吸をくりかえす
- 「なりたい自分」に目を向ける
- 音楽を聞いたり、歌を歌おう
- 失敗したら笑ってみる
つらいときは一人で我慢しないで、誰かに「ツライよぉ……」とグチることも、立派なストレス解消法です。人事総務・管理部門の役員に相談できないときには、顧問社労士に声を掛けるのも一つの方法です。←上手い顧問社労士の使い方。顧問社労士を「相談担当者の相談担当者」にするんです。
カーブスさんが13のストレス解消法を記載しています。参考ページ▶ストレス発散方法13選! 要因やNGな発散方法なども解説!
1:日光を浴びる、2:体を動かす、3:映画・ドラマ鑑賞や読書で泣いたり笑ったりする、4:趣味や創作・作業に没頭する、5:湯船にゆっくりつかる、6:しっかりと休息・睡眠をとる、7:好きなものを食べる、8:仲のいい人と時間を過ごす、9:家を掃除するなど周囲の環境を変える、10:紙に書き出し客観的に振り返る、11:紙をビリビリに破く、12:大声を出す、13:ぼーっとする
いかがでしょうか。少しでも心がホッとすれば良いですね。
頻度は関係ありません
「相談件数が少ないのに、ストレスに感じたり、ウツになるはずがない」
「そんな相談で、そういう状態になるなら、世の中全員、、、、、」
頻度・回数はもちろん、中身・強度にも因ります。大企業よりも、むしろ相談者や行為者、休職者が身近であればあるほど、私なら「うっ」となります。
じゃあ、社労士は?
少なくとも私ならアルコールを飲んで忘れることにします。何かアルコールを飲んでもストレスの解消にはならないなんて研究結果もあるそうですが、私には効いていると信じて~
大阪社労士事務所
【大阪社労士事務所は、就業規則・労務相談をメイン業務とする社会保険労務士事務所です。】
年次有給休暇の管理、有休の計画的付与制度の導入、働き方改革の支援、就業規則の変更・見直し、各種規程の策定も行っています。
労働条件自主点検表が送付された場合の対応もおまかせください。
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貴社の人事労務の問題点をチェックします
外部から人事労務の問題点を指摘される前に、労働トラブル発生の前に、企業の人事労務問題点を監査します。是非、ご相談ご利用ください。▶人事労務監査
(社会保険労務士は、企業の経営労務監査を実施します。M&Aデューデリ、事業承継デューデリにも対応。)
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