大学院進学のメリットと、院卒での就職
今回ご縁があって、○○大学の〇学部&大学院の先生方が講師の説明会に参加することができました。学部長、数名の教授、キャリアセンターのご担当者がスピーカです。〇学部は、いわゆる理系学部です。テーマは「大学院進学のメリットと、院卒での就職」タイトルのまんまです。旧・帝国大学ではございません!
院卒を採用する側の企業・会社の立場ではなく、大学&大学院の立場でのお話しを伺ったので、カテゴリを「人事労務の情報」ではなく「ブログ」にしています。
- 早速ですが、大学院進学のメリットとは
- 専門制を高めることができる
- 院卒では、研究職・技術職として就職できる
- 学部卒と比べて、生涯年収がはっきりと高い
- 好きな研究を続けることが可能である
- 大学院では、貸与制ではない奨学金の制度が充実している
これが事実としたら素晴らしい。
ちょうど週刊ダイヤモンド2022_8/6・13を見ると、理系学部の大学院進学率のページがあります。進学率は私立より国公立の方が傾向としては高め。旧・帝大で8割9割です。大昔の自分自身の高校の進路指導でそんなん聞いたことありません。いや、今の高校生には常識なの?? 余計なお世話ですが、私立でも大学院進学率の高いところがありますが、理系なら年150万円ほどの学費ですよね、高ーい。
では、大学院に進学できるのか。
先生方が言うには、「ウチの大学の学部生なら、合格は間違いないでしょう」と。確かに、全員・誰でも合格しますとは言えないでしょうが、きっとそこは「意を酌んで、頼むわ!」かな。
4年生(4回生)の夏に1次試験があるので、就職活動をしているとどっちつかずになり就職が内定してしまうと、企業・会社の側に迷惑を掛ける。大学院への出願は、4年生(4回生)になれば直ぐなので、その辺の事情もあるのかも知れません。
で、就職は?
学部卒だと、3年生(3回生)の夏から秋にかけてインターンシップ、早ければ10月頃からエントリー。そうなると、理系学部の場合は専門分野を勉強する期間が半年~1年。それに対して、院卒就職なら、専門分野を勉強する期間が2年半~3年になるとか。学部卒では研究職として就職できる可能性は高くなく、営業や事務など文系就職(初耳!!)になり、院卒なら研究職・技術職として就職できる可能性が高いとも。学部卒で研究職として採用されても、結局は数年のうちに大学院に入学して改めて勉強する率が高いとか。
(雑誌には、研究室経由での就職が多いと書かれているのを読んだことがありますが、この説明会ではそういう表現はなかったような気がします。)
なるほど、半年1年で専門的なアレコレを言うのは厳しいが、2年も3年も勉強してたら、専門制を問われた際に説明がしやすい、と。キャリアセンターの担当者さんも上手いこと言いますね。
奨学金については、少し疑問。
○○大学では全額免除、半額免除の奨学金があり、生活費の分を見てくれるとか。その比率は資料にありませんでしたが、奨学金の申請をすると、ほぼ100%OKらしい(パワポの資料では)。ウワサでは、月10万円らしく2年で240万円!学費自体はどうなるのか、お話にあったのかメモを忘れたのか…。
生涯年収については、かなり疑問。
○○大学の〇学部→大学院に特定した内容ではなく、○○大学でさえ特定しておらず、世の大学院全部でどうとかこうとか。いちおう資料では、学部卒よりも院卒の方が4千万円ほど高いらしいのですが、それって東大や京大、東京工大のチョー優秀な大学院の方々を含んでいるんじゃないですか。
まあ、大学院の定員を充足させるために、学部長も教授もキャリアセンターの担当者さんもご苦労なさっている様子です。それが今回の説明会につながっているのではと思います。
参加者からの質問も飛び交っていましたが、やっぱり就職について心配する声が多かったですね。研究しているジャンルによっても就職しやすい研究室、頑張らないといけない研究室があるそうですが、お話しはありませんでした。
あっ、そうそう、M1、M2、頻発されていましたが、説明してくれないと困ります。周囲で「エムイチって、エムワンとどう違うねん」と呟いている人も数名いましたから。
(想像するに、M1・エムイチ=修士課程・マスターコースの1年生だと思います。が、周りの方ほぼ院卒じゃないと思いますので、その辺の説明も必要です。)
取りあえず、院卒者を採用する企業へのアドバイスに使えそうです。
大学の先生方、お話しありがとうございました。
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