「社長を説得して欲しい」という相談

ここ2か月ほどで、3件ご相談が来たのが、
「社長を説得して欲しい」
「オーナーの気持ちを変えてもらえるよう説明して欲しい」
という相談。

詳しく書くと、「ウチの会社のことを書いてる」と分かってしまうので、ボヤッとモヤッと書きます。

この「社長を説得して」なのですが、説明ではないのです。例えば、働き方改革関連法や労働時間・残業代のことであれば、『説明』はできます。ご依頼いただく企業様の実情をヒアリングした上で、制度の説明や改善提案もできます。

大阪社労士事務所「社長を説得して欲しい」という相談

ところが、制度の説明や改善提案で無く、外部の社会保険労務士に依頼するために、社長やオーナーを説得して欲しい、と。それを営業そのものと思うかも知れませんが、弊所・大阪社労士事務所への相談はほぼ社長やオーナーの了解無しです。

つまり、相談に乗ったり書類を作成して報酬を請求しても支払ってもらえず…。なぜならば、社長が了解していないので?? ご依頼(?)のあった企業様のスペース(場所)で実作業(相談業務)をしていても、です。

「エエものを作るには、時間が掛かる。残業は、社員が勝手にしているだけ。だから、残業代なんて払う必要なし。」
「働き方改革関連法は、大企業の話しであって、中小には関係の無いこと。」
「そもそも、ウチの会社、何も問題ないよ。」
「経営方針に口を出すなら、そういう社員は辞めてもらう。」(←私・社労士にどうしろと?)
「外部の社会保険労務士に頼む必要なんか、あるか!」
などと、言われたそうです。

そう、相談者は、管理職でない社員・従業員です。
社長や経営幹部、管理職の指示があって、社会保険労務士に相談&依頼をしているのでなく、指示・命令や了解も無く、どちらかというと独断で行動しているような感じです。問題意識はお持ちなんです。でも、表見代理にもなっていないかも。

(ただ、経営者や社長が弊所への依頼に了解していても、一度コンサルティングや就業規則関係の手続きに入ったら、それっきりと言うケースも過去にありました。報酬は受領しているのですが。)

で、「社長さん(オーナー)は、弊所への依頼を了解していただいているんでしょうか」という質問を投げかけると、「だから、社長を説得して欲しいんです」と。

名うてのセールスマンなら、「今こそ、腕の見せ所」となるんでしょうが、営業下手な普通の人間が私・桑野です。説明はできても、説得は厳しい…。そもそも、社長やオーナーが面談の時間さえ、作ってくださらない、アポ取りができない。「忙しい」「頼んでいない」「うちは関係ない」等等。こちらも、できる限りのことはしています。最悪な場合は、「社長を説得して」というご本人が戦線離脱する…。

社長やオーナーが、問題意識を持ってくださらないと、外部の社会保険労務士は動きづらいのです。弊所以外の社会保険労務士事務所なら、もしかすると「社長を説得」が可能かもしれません。

少し、ぼやいてみました。
まあ、従業員・社員へ制度説明をして合意をいただくための「説得」はします、例えばですが。

ご相談、お声掛けいただいたことに、感謝します。
ありがとうございます。


大阪社労士事務所

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