「年金記録がない」どうしたら?

先日、あるマスメディアから電話取材の申し出がありました。テーマは、国民年金の問題。おそらく、社会保険労務士会の名簿を元に、電話していましたね。切ってすぐ、電話が鳴りました、同じ人から。

記者と名乗っていました。

内容を要約すると、
「国民年金の納付記録に関して、相談はありませんか」と、いうもの。

どうやら、過去の納付記録に関して、「納めている」「記録がない」と言うことで、怒っている方がいらっしゃるらしい。弁護士の先生だとか。

【資格取得年月日】と納付の記録が合致しないことを怒っておられるのだそうです。が、資格取得と納付の記録は、国民年金の場合、合致しないことがあります。

資格の取得は、満20歳の時点ですが、必ずしも保険料を納めているとは限りません。年金相談の窓口でも、多い相談の一つです。

その弁護士先生は、裁判まで考えているそうですが、その前に不服審査もあることをお忘れではないでしょうか。

社会保険庁の肩を持つわけではありませんが、コンピュータにデータを入力するのは、人間です。間違いがあって当然です。某マスコミも、よく間違った記事を載せていますよね。

抗弁するには、やはり証拠が必要です。何も無いのに、「納めている」「納めていない」ではらちが明きません。

少なくとも、国民年金の保険料の納付済の書類や、厚生年金保険の保険料の記載のある給与明細は、年金受給まで保管しておきましょう。余計なトラブル回避のためには当然です。

ご心配な方は、一度、国民年金の納付記録を社会保険事務所でもらっておきましょう。年金手帳と身分証明書を持参して、納付記録を出力していただきましょう。

その記者、感じ悪かったです。ある種の悪意を感じ取れました。だから、電話での取材申込みは、気を遣います。
大阪の社会保険労務士からでした。