人(従業員)は、ほめられて育つのか?
先日、ある異業種交流会に参加、その後の懇親会を含めての雑談での内容。
周りは、私も含めて、新卒採用後20年から35年程度経つ方ばかりで、現在は当時の会社と違うところで働かれているという状況。ディスカッションと飲み会で出た言葉。
- 入社してから、ずっと「アホ、ボケ、カス」と言われ続けてきた。でも、そのおかげで今日まで生きてこれた
- 殴られたことはないけれど、先輩にいつもボロクソに言われていた。初めての大口契約が取れたとき、「良かった」と自分のことのように喜んでくれ、あのときの感動は忘れない
- 失敗すると、毎回終業から5時間居酒屋での説教。今思えば、あの説教が自分自身の意識を変えてくれて、今の自分自身を作ってくれた
- 「おれの酒が呑まれへんのか」と言われ続けて、呑んでいたら何とか少しだけイケるようになった
- 業界のイロハやお客様への対応は、研修ではなく、上司先輩の厳しい(!)指導があったので助かった。思い出すと、アドバイスをしてくれた上司先輩は良い方ばかりでした
- 一度もトップセールスで表彰されたことはないが、今は楽しく営業の仕事ができるのは、若いときの辛く厳しく指導された時代があったからこそ。愛もあったと思う。感謝しても、それ以外はない
- 当時理不尽に思ったことも、今思い起こすと、理由があったんだと分かる
そして、異口同音に言ったのは、こんなこと。
- 今なら、全部パワハラと言われるでしょうね
- イマドキの20歳代部下を誘っても、居酒屋へ行くのを断ってくる
- 根本的な単語の意味から質問してくる
- マニュアルがないとマニュアルをくれと言い、マニュアルがあると書いてあるとおりしか動かない
何人かの、こんな事例も。
- 後輩に少し注意したら、その翌日から欠勤、逆に自分自身が上司から指導された(注意の仕方が良くないと!)
- 部下を終業後立ち飲み屋に誘ったら、「イスのあるところでお願いします」と場所指定された(自費らしいです)
ほめられて育つのは、ごく一部、基本的なビジネスマナーが備わっていて、仕事を「生き様」と捉えられる、そんな若手社員なら「ほめても育つ」と。
「ほめられて育つ」訳でなく、「も」なんですね。
もっと書くと「ほめなくても育つ」。
弊所は、パワーハラスメントを容認、推奨しているわけではありません。40歳代50歳代のビジネスマンたちが、若かった頃を思い出して、語り合って、意見交換した何時間かでした。
戻って、「人(従業員)は、ほめられて育つのか?」。
育つ従業員もいれば、育たない社員もいる。
人材育成、難しいですね。
最後に、「今の20歳代、指導する立場になったら、どうなるんやろうね」で、締めくくられました。
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