採用内定を出して良い時期、高校生の場合

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もう書いても良いかなと思います。
6月、弊所のお客様、担当部長から質問がありました。
「来年3月に卒業する高校生だけど、採用内定って、もう出しても良いのかな?法的な規制はある?」

弊所のお客様では少ない、高校新卒者を採用する企業様です。
従業員数は2ケタですので、大きな企業とは言えません。しかし、歴史のある会社です。

例年、と言っても数年に1名程度高校新卒者を採用するのですが、その際は職安(ハローワーク)からのアプローチで求人票を出していました。手続き・内定についても、ハローワークに言われるまま、学校側に言われるままだったそうです。

今回、何を悩んでいるのかと言うと、「縁故」です。
現在お客様の会社に勤める従業員の親族から「逆アプローチ」で面接したところ、良い子だったので、採用したいということ。従業員さんは社長様の親族だったのですが、社長様とその高校生一家とは縁が切れていたようです。

ちなみに、高校新卒者の採用ルールは、こちら。(目安です)

  1. 高校での求人票の開示・求人解禁 7月1日
  2. 会社見学・職場見学 7月下旬~8月上旬
  3. 応募開始 9月5日
  4. 選考開始・入社試験 9月16日~
  5. 結果通知・内定 試験から7日以内に高校経由で連絡

なぜ高校生から「逆アプローチ」があったのか?
それは、自由に企業を選べないから、と高校生曰く。
親族から「良い会社」と言われていて、実際に会社の前まで見に行ったり、親族から会社の内情を聞いて、働きたい会社と思ったらしい。

なぜ早い時期に採用内定が欲しかったのか?
それは、高校側の「就職活動せえ」がイヤだったから、とか。
私は、「夏休みに遊びたいのかな」と思い、ご担当者様に確認しましたが「面接の時はマジメで、親族の従業員もマジメなので」と。

高校生の就職活動は、高校が間に入る形になり、完全に自由には行えません。

はい、採用内定は、上記のルールの時期よりは早めに出しました。
高校にも指定書式により届け出しました。
「個人指定」も考えましたが、諸種の事情を考慮して、違う方法に。ギリギリ親族で良かったなあと思います。法規制はありませんけど。

無事に、高校を卒業して、何事もなく入社して欲しいですね。
私も採用してもらいたいくらいの良い会社ですから。


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