店舗での残業対策のヒント

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お客様から、ご質問。
このお客様は商社機能を持つ企業様なので、今回の質問の件とは直接の関係はありません。
「お店だとずっとオープンしていないとアカンよね。
 どうやって、残業の対策やってるの?」

ありがとうございます。
こちらの企業様、私が顧問社会保険労務士になってから複数回労働基準監督署から是正勧告をいただいております。

と、ココから説明。

●開店時間が午前10時から午後8時までの10時間。
●棚卸がなければ、通常は前後30分で出勤・退勤ということにしましょう。
●閉店するのは正月を除き、年中無休。
●土曜日曜は混む。平日は、実はそうでもない。
●ショッピングモールのテナントのため、いろいろ制約有り。
●飲食店でなく、物販の店舗。

一番の制限は、ショッピングモールのテナントのため、自由に定休日を設定することができない、アイドルタイムとして一時閉店もできない。利幅の小さな商品を販売しているため、人数を増やすことも簡単ではない。

で、ご提案したのは、変形労働時間制の修正。
前の社会保険労務士先生が1カ月単位の変形労働時間制を導入したものの、1日8時間がベースであり、その中での労働時間管理をやっていたので店長に強い負荷が掛かり・・・。原則週5日の勤務でしたが、店長はどこも週6の勤務になりがちで。1日2時間以上の残業が恒常的に、ただし管理監督者扱いのため表面上は時間外労働として出てこず。

「1日10時間制にします。」
あれ、どこかで聞いたような、報道されていたような。

平日は、夕方の時間帯に買い物客などが来る傾向にあり、その時間帯には平日は2人体制。土日祝は、正社員(店長)をメインに常時2名体制。店長以外の正社員は、2店舗を掛け持ち。←これだけは、失敗したかも。店長を兼任にした方がベターだったと反省。でも移動時間を考えると、正解はないかもしれません。

1日10時間労働にすることで、休憩時間の確保、時間外労働の削減が可能に。所定休日もほぼ取得。パートさんが来ない場合には、休憩時間確保のため役員が対応することも。

この店舗の場合、「求人」ではあまり苦労しなかったことが最大のポイント。正社員の募集も、パートさんの募集も苦労せずに応募があったため、勤務時間帯の融通ができたのでした。

と、現実の企業様をモデルにした内容です。

リーシング会社さんとの契約で、どこも同じような感じだと思いますが、勝手に定休日を設けることができない、アイドルタイムはダメだと、勤務シフトの設計も大変です。ローテーションしているだけのところが多いようですが、突発的な出来事があると困ってしまいます。

1日10時間・週4日勤務にすることで、勤務シフトの設定も楽に。

はい、本当は1日10時間労働を質問されました。


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