2006.02.03
カテゴリ:人事労務の情報
社会保険庁の解体で何が変わるか
大変だと騒いでいる方や社会保険労務士も多いようですが、一体全体何がどう変わるのか、国民にとってメリットは何なのか。
結論
おそらく何も変わらない。ではなく、むしろデメリットが多いような気がする。それは、健康保険と公的年金で完全に別組織にすること、つまり管理費用がかさむこと。官僚はもちろんそのあたりも考えているでしょうが、管理部門の手間や費用がかさむのは、仕方が無いことだと思われます。そして、管理関係のアウトソーシングも打ち出してくるのは見えてくるでしょう。
結果、低価格の受注者つまりは低賃金の従業員に跳ね返ってくる、という図式が見えてきそう。
社会保険庁の分割解体以前より事態は悪くなってくるのだろうか。小振りなトップが増える。社会保険事務所の建物はどうするのか。今年すでに新築移転する事務所もあるというのに。来年度予算で、庁舎営繕費はどうなっているのか。
国民にとってのメリットは少なく、情緒的に「分割決定!」となったような気がしてならない。