労災保険よくある質問
労災保険の対象は、どこまでですか?
A.あくまで、「ヒト(従業員)」に関する部分です。
医療(療養)・休業・障害・遺族などの給付がされます。休業は、会社の休業ではなく、対象となった従業員(被災者)の休業に対して所得を補償する目的で給付されます。
医療は、全額10割給付です。
なお、精神的な損害賠償や物的な損害に対する補償はありません。対物保険ではないと言うことです。
労災保険の対象になるのは、誰ですか?
A.役員以外の従業員です。
正社員・契約社員・パートタイマーなどの種類は、全く関係ありません。雇用関係があれば、従業員として労災保険の対象です。
役員であっても、従業員との兼務役員であれば、労災保険の対象とんることがあります。
家族従業員は、原則対象外です。
一般の労災保険で対象外とされた方も、「特別加入制度」を利用すれば、労災保険の対象になることがあります。
従業員のミスによる事故でも、労災保険は支払われるのでしょうか?
A.はい、うっかりミスであれば、問題ありません。
従業員の不注意によるもの、会社側に全く落ち度のないものであっても、労災保険は支払われます。
故意は場合により、問題となります。
会社に届けている通勤経路と違う通勤途上での事故は、労災保険の対象になるのでしょうか?
A.対象になります。
会社との関係では虚偽の申告問題になりますが、その通勤経路が合理的であれば、労災保険自体は問題となりません。
民間の、損保の傷害保険に入っているから、労災保険には加入しなくても大丈夫でしょうか?
A.自動車保険で言うと、労災保険は自賠責にあたります。経営的に余裕があれば、あるいは従業員のことを考えれば傷害保険に入れば良いと思います。労災保険は、無記名でお安いです。
建設現場じゃないので、事故なんて無いのでは?
A.通勤時や配達時・外回り時にも、事故はついて回ります。マーフィーの法則ではありませんが、「大丈夫」と思っているときが一番危険なようです。
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