「退職金規程だけは、従業員に見せたくない」

新規の企業様から、就業規則類の整備の依頼があり、対応しています。ヒアリングも済ませたところ、総務部長からひと言。
「退職金規程は、従業員に見せたくないので、そのようにお願いします。」

昔も、別の企業様から言われたような気がしますが、退職金規程は従業員に周知したくない、と。別の企業様の場合、固定残業代・定額残業手当を導入していたため、有効性の面で賃金規程の周知が必要だったので、従業員への開示は出来たのだが、退職金規程は…。

今回の企業様の場合も以前の企業様も、退職した全員に退職金を支払うのですが、なぜ?
(どちらも勤続2年3年以上の在職要件などはありますけど??)

この退職金規程を従業員にもオープンすることについて、数ヶ月打ち合わせがストップ。弊所・大阪社労士事務所としては、無理に細かく規定せず、おおざっぱに「退職金を支給する」で落とし所を作ったのですが、総務部長が頑なに周知には反対のお立場。

直接の支給金額は載せないつもりですが、先に進まない。

大阪社労士事務所:「退職金規程だけは、従業員に見せたくない」

そして、育児介護休業等規程も見せたくない、と。
退職金と違って、育児介護休業等は法律で規定されているので、拒否すらできないのですが。結果、厚生労働省のモデルのような育児介護休業等規程ではなく、就業規則本則にチョロッと「育児休業、介護休業~は、育児介護休業法の通りとする」でほぼ済ませることに。

でも、女性の比率の方が高い職場なんです。

このままだと、いつまで経っても、労働基準監督署にお届け出来ないなあと思う今日この頃。

※守秘義務の関係で、脚色しています。

※前回の投稿から2週間以上経っていますが、毎年恒例の助成金活用のポイント原稿対応だけでなく、とある試験を受験することになったための受験勉強(この時点で筆記試験は終わっています)をやっていたからです。

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