「厚生年金の額、こんなに少ないのはおかしい」と
お客様の総務担当役員から電話が入りました。
「社長の年金のことで、明日にでも弊社に来て欲しい。」
早速伺うと、いつもと違う応接室に招かれました。それ以前に「社長の年金」としか事前情報はいただいておらず、また労務相談顧問での契約のため、社長自身の標準報酬の情報なども知らず。
社長と担当役員、私で。
社長からいきなり言われました。
「年金証書が送られてきたけれど、厚生年金からの額が全額停止になっているのは分かる。でも、この数字、少なくない?」
もう分かる方には分かると思いますが、厚生年金保険の標準報酬月額の上限があることでの勘違い。完全に報酬比例で保険料を納めている訳ではなく、上限が有ります。現時点だと、65万円(報酬635,000円以上)。
▶日本年金機構:厚生年金保険料率と標準報酬月額等級の変遷表
社長と担当役員に上限の変遷を説明すると、納得いただけました。
「そう言うことか。」
続けて
「担当役員なのに、こんなことも知らんのか。ちょっと問題やな!」
担当役員慌てて、
「いえ、年金のことなので、顧問社労士からの説明の方が確実なので…。」
厚生年金の額が少ないのは、役員報酬と比較しての話しです。私の感覚ならパッと見たら多いと思いましたけど。まあ、役員報酬が100万円以上や数百万円だと、厚生年金の額は少なく感じるでしょうね。
(社長と総務担当役員との話しから先は、私には関係のないことです。)
今回の質問は、年金証書をもらった段階で疑問に思ったり、じっくり「ねんきん定期便」を見た際とかには、出やすいものです。ブログ記事にするのも止めておこうかと思うくらいです。
厚生年金保険_標準報酬月額等級の変遷表
(ポップアップしても大きくならず、見にくいです。上記の公式ページでご確認ください。)
普段から給与明細を見ていれば分かったことです。お分かりなので、民間の保険類を掛けているのかと思っていました。
※守秘義務の関係で、少しだけ脚色しています。
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