「今応募してきた優秀なヒトを採用してはいけない」
ある社長様と雑談をしていると、こんなことがチラホラ。
- 今まで、うちのような中小企業には応募してくれなかったが、去年の年末あたりから応募者が急増している
- 履歴を見ると、自社の仕事はサービス業だが、それと関係ない職種・業種からの応募が多い
- 「大企業も結構苦しいのかな」とひと言
1年半、2年ほど前には、求人をかけても全くと言って良いほど応募者はいなかった。この社長様の企業も苦しいのだが、何とか若干の売上げ減で踏みとどまっている、と。
(業種も職種も書きたいのですが、守秘義務の関係で書けません。)
ただ、実際の採用面接になると、希望月収・年収が合わず、早々に辞退されることも少なくないとか。
(そう言うのは、ズバッと伝える社長様です。)
で、社長様が口にしたのは、
「今、応募者は多いし、優秀なヒトも多い。でも、景気が回復したら、このヒト達は必ず去って行くような気がする。難しいけれど、この新型コロナ禍が収束した後にも残ってくれるヒトを従業員として雇いたい。」
と。
なるほど、と思いました。
まだまだ収束の兆しはわずかしか見えませんが、この社長様は次のステージを考えていました。
(「優秀な方が増えれば、安泰ですね」とお気楽にお答えしてはいけなかったようです。)
ですので、タイトルにもあるとおり、「この状況で応募してくる優秀な方々を採用したいが、優秀であれば1年2年で出て行くだろうから、うちの会社が優秀な方の受け皿になる必要はない。だから、あまりに優秀なヒトは採用しない」。
(大手企業と比べると、処遇的には良くない部分も事実あります。)
弊所・大阪社労士事務所のお客様の中には、「今年(2021年度)の新卒採用はやめたところ」「来年度(2022年度)も、新卒の採用計画はないところ」もあります。
前回のブログにも書きましたが、事業所を閉鎖する企業様、既に身売りされた企業様、全社的にリストラを実施する企業様も、いらっしゃいます。
ヒトを採用するには、単にお金やキャリアだけではなく、哲学も必要だなと思う今日この頃です。
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