初訪時に、残業対策を訊かれると

ありがたいことに、令和3年になってから企業様からのお声掛けが増えています。前回も書いたのですが、なんでやろ?と言う感覚です。全てが契約まで至るわけではありませんが、感謝しております。

さて、顧問契約なかでも相談メインの労務相談顧問をご希望の企業様からは、契約前にいろいろなご要望をいただきます。
●自社方針と、弊所・大阪社労士事務所の指導方針が合致しているか
●人事労務のレベルが相当程度高いか

今年ではなく過去の話になりますが、「来い」と言われた兵庫県内の小売業を営む企業様、お目にかかって即訊かれたのが「弊社の時間外労働時間を削減するには?」というご質問。どうも何回か残業代未払いで労働基準監督署の是正勧告を受けていた模様。周辺事情を伺ったのですが、「それはいらんから(答えない)、アイディアを提案しろ」と。

結構昔、別の大阪府内のIT関係の企業様からも同じような質問を役員様から受けました。「労働時間短縮の提案をしてくれ」と(ホンマにこういう感じの言い方でした)。現・顧問先様ではありませんし。

大阪社労士事務所・初訪時に、残業対策を訊かれると

お気持ちは分かりますし、目の前にいる社会保険労務士の能力レベルを測定しているのでしょうが、前提も現状も情報はいただけない全くの白紙。契約前の初めての訪問時です。

前提も現状も分からない状況では、教科書的な回答しかできず…それでもプランBまでは答えます。もちろん、上記2社との契約は締結できておりません。なぜか両社ともに「質問は一切ダメ」と念押しされて。現状の労働時間や残業時間、適用されている労働時間制度が分からないと、社会保険労務士としての最適解や適切なプランBを出すのは厳しいですね。

ある程度の条件をいただいての労働時間や解雇に関する質問なら、多少は「社会保険労務士との意見の合致・相違」を確認できるのではと思います。
(企業風土や経営方針まで教えていただけるのであれば、より実務的な回答になるかと。)

「人事労務のレベル」測定は、難しいです。
特定社会保険労務士なのか、著作や寄稿があるのか、やる気を見るなら人事労務必須の免許「衛生管理者」は持っているのか、くらいではないでしょうか。社労士の場合、経験年数は当てになりません。私の場合、有価証券報告書に意見を付された問題を企業様のご依頼でトラブルなく解決したことはありますが、詳細は書けません。

「優秀な社会保険労務士なら、何を訊かずとも、エエ答えを出してくれるわ」
そうかも知れませんね。
私なんて、周辺情報をいただかないと適切なアドバイスはしにくいです。ですので、顧問先様には喜ばれているはずです。

そう言えば、「他社がやっていないオリジナルな人事制度を導入したい」という企業様と面談の機会があったことを思い出しました。「悪魔の証明」のようなお題をいただきましたが…。契約には至らず。

お手柔らかにお願いします。

労務相談顧問
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大阪社労士事務所

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