正午は、午前12時それとも午後零時?
ある企業の就業規則類をチェックしていて、打ち合わせ時にその企業のご担当者様からご質問をいただきました。
「休憩時間を『正午から1時間』という表現にしていますが、この正午って午前12時のことなんでしょうか? それとも午後0時になるんでしょうか?」
時計の針が丁度、お昼で秒針・分針・時針が重なるタイミングが正午だと思っていたので、何の疑問もなく過ごしていました。
で、調べてみると、参議院法制局という立法府でも法律に詳しい部署からの情報を発見しました。
▶参議院法制局:法律の[窓]正午は午前か午後か
明治5(1872)年の太政官布告第337号に「時刻ノ儀是迄昼夜長短ニ随ヒ十二時ニ相分チ候処今後改テ時辰儀時刻昼夜平分二十四時ニ定メ子刻ヨリ午刻迄ヲ十二時ニ分チ午前幾時ト称シ午刻ヨリ子刻迄ヲ十二時ニ分チ午後幾時ト称候事」と定められているようです。ちんぷんかんぷんですね。
(タイ料理です。好きなので写真を引っ張ってきました。実際に行くのは、堀江か道頓堀か梅田あたり。)
人事院規則の情報も載せてあり、人事院規則20-0(任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例)には「午後零時から午後一時まで」という表現があり、人事院規則15-14(職員の勤務時間、休日及び休暇)には「正午から午後一時まで」とあります。上記参議院法制局の情報をいただいています。
▶人事院規則一五―一四(職員の勤務時間、休日及び休暇)
ご担当者様の質問に対しての回答は、「どちらでも構いません」。
ただ、誤解を招きにくいのは「正午から午後1時まで」などの表現の方でしょうか。確かに「午前12時から午後1時まで」という表現を用いたことはありませんでした。発想もなかったです。
この企業様は、午前午後を使っていますが、24時間制で表記しても問題ありません。例えば、「12:00~13:00」でもOKです。
ちなみに、就業規則などの規程類は、こちらを参考に作成しています。就業規則は公用文ではありませんが、分かりやすく誤解の無い(少ない)表現を用いるためです。規定自体のアイディアは別です。
(実際には、かなり適当に条文、規定を作成していますので、エラそうに言えませんが。)
お客様からいただくご相談や質問によって、日々勉強させていただいています。感謝!
※守秘義務の関係で脚色しています。
大阪社労士事務所
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