「10年で年金」の財源問題
同じタイミングで、税理士の先生、お客様である企業様の役員様から、同じ内容の質問(疑問?)をぶつけられました。
「公的年金、納付10年で受給できるようになるんですよね。でも、財源の手当ができていないのに。桑野さん、どう思います?」
この話題はできるだけ近付きたくないテーマの一つですが、知り合いの先生、お客様の取締役様であれば、答えない訳にはいきません。
で、前提は?
- 公的年金(厚生年金保険・国民年金)が、原則納付10年以上で受給できるようになる(→現在は原則25年300月)
- 消費税増税と同時に、老齢年金の受給権発生を25年を10年に引き下げる(予定であったはず)
税理士の先生も、企業の役員様も、同じ発想だったのでしょうか。
「消費税を10%に上げないのに、なんで先に10年で受給できるようにするの? 財源のあてがないのに、無茶苦茶じゃない?」
私「○○様、10年でもちゃんと保険料を支払っていると思いますよ。だから、そもそも、今までその10年分なり、25年に満たない保険料・掛け金は事実上無視されてきたと思います。掛けた分・納付した分だけ受給できる方の範囲が広がっただけで…。」
たまたま、別々の日時場所でしたが、お二人は同じ反応を。
「そんなん、初めて聞きましたよ。でも、言われれば、確かにそうですよね。新聞でもテレビでも、そんなこと一言も…。」
(テレビのコメンテーターさんで、公的年金と言うか私のような発想ができる方はいらっしゃらないでしょうから、無理です!)
今まで、どうしていたんでしょうか?
私も疑問が残ります。
以前にも書いたのですが、10年だと国民年金だけなら年間20万円にも足りません。厚生年金保険でも、30万40万ほど。個人的には、25年でも全然足りません、40年で何とか、できれば45年間ほど。
年金制度改革とでも言うのでしょうか、年金関係法の改正。
誤解されている部分や、本当に重要な事項のお知らせが不十分に感じます。
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