定期昇給とベースアップは同じ?
「毎年新聞で読むんだけど、うちの定期昇給はベースアップじゃないの?」
とは、ご近所のお客様から。
賃金制度のテキスト類も持っていますが、堅いので、ネットで検索してみるとすぐに出てきました。
コトバンクより
ベースアップ(ベア) 企業の賃金カーブに基づいて、年齢に応じて賃金がおおむね増えていく定期昇給(定昇)に対し、賃金カーブそのものを底上げする増額方式がベースアップ。 好調な収益を従業員に息長く還元したり、インフレによる所得の目減りを調整したりする効果がある。
ベースアップ=給与の底上げ、定期昇給=個別の昇給、とも表示できます。
(余計に分からなくなりますが。)
その担当部長には、別の説明をしています。
「ベースアップは賃金表の改定・変更です。原資や労働組合の要求に応じて、賃金表を書き換えるのが、一般にベースアップと呼ばれているものと思ってください。」
すると、担当部長から一言。
「うちの会社は、賃金表はありませんよね。それって、ベースアップがないと理解するしかないんでしょうか。」
私「ベアなし、定期昇給・特別昇給だけですね。それとも、賃金表作りましょうか、若干のお金掛かりますけど?」
部長「それ顧問料以外で払うことになるんですよね。桑野さんへのボーナスみたいなもんになるわけですね。社長と相談しますわ。」
他の企業の社長様・経営者様、担当の部長さんあたりから、毎年必ず訊かれて、同じ返答をしているような気がします。
ちなみに、「賃金表の作成」だけならば、そんなに報酬はいただけません。が、作成経験のある方なら分かるでしょうが、賃金表も理屈に則って作成していますし、むしろ等級グレード・評価制度が重要になってきます。賃金規程の変更ももちろん必要です。
ベースアップは「賃金表の書き換え」と覚えておいてください。
大阪社労士事務所
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