パート正社員転換制度・短時間正社員制度を作る

 今後も、パートタイマーが量的にも増加が見込まれ、質的にもより高度な役割を果たすことが期待されている中で、生産性を高めるためには、非正社員の評価・処遇の充実により、その仕事に対する意欲を喚起し満足度を高めることが課題となります。

 そこで、パートタイマーの仕事に対する満足度を高め意欲を喚起するため、正社員転換制度を充実させることがポイントの1つとなると考えられます。

 正社員への転換制度をはじめとした非正社員の評価・処遇を充実させていくことは、企業にとっても、増加する非正社員の就業意欲の維持向上やその能力の有効活用を通じて、事業活動の活性化に資するものであるといえます。

 しかし、非正社員(パートタイマー、アルバイト等)と正社員では、労働時間の長さなどの点で異なり、正社員になるのをためらう人もいるかもしれません。

 労働時間の長さで非正社員になるのをためらっているのなら、会社側としては短時間正社員制度を検討してみるのも一つの選択肢です。短時間正社員とは、フルタイム正社員より一週間の所定労働時間が短い正社員のことです。

 企業側のメリットとしては、従業員が会社以外のために時間を割くことができ、有能な人材の職場への定着や、人材確保を容易にし、企業間の競争力を高められることなどが挙げられます。また、従業員にとっても、育児・介護など家庭と仕事のバランスがとれます。

 なお、これらの制度を導入し、実際に利用者が出た場合、一定の要件を充たすとパートタイム助成金をもらうことができる場合があります。



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