退職者の職場復帰制度を考える

知り合いの社長と、雑談の中で出て来た話題『人材確保』です。最近は、どの企業の社長様・経営者様や人事労務のご担当者様と話していても多い話題ですが。
「人材確保の、エエやり方ないですかねえ?」

正社員として長期の勤務に耐える方も欲しいし、ときには一時的な業務量の増加による人手も欲しいとのこと。
私「退職者の方の職場復帰制度は、どうでしょうか。」
ご提案させていただきました。

検討事項として

  • 退職・離職理由は、限定するのか。自己都合退職だけなのか、育児・介護での退職に限定するのか。
  • 退職時からの期限は設定するのか。退職から、3年以内?5年以内?それとも際限なく、期限無し?
  • 登録制度等を採るのか。それとも、退職者に企業側からアプローチするのか。
  • 年齢は、どうするのか。もちろん、60歳未満?65歳未満?もっと若く設定?
  • 公開した制度として運用するのか。社長・経営者、使用者側の方であれば、ニュアンスはご理解いただけるところだと思いますが…。

労働条件に関しては、採用時の協議事項として、そう問題にはならないでしょう。必要な最低限のスキルは保持している前提ですので、それ相応の処遇、労働条件で採用すべきかと思います。
(と、勝手に判断しています。)

その知り合いの社長から、一言。
「でも、桑野さん、うちらみたいな中小企業で辞める人って、イヤになって辞める人しかおらんからね。出産育児で辞める人も、ここ数年はおらんし。」

こちらの企業様、大阪府内にある従業員数50名に満たない企業様です。確かに、言われれば、教科書通りの職場復帰制度は導入しにくいです。導入しやすいのは、そう、「新卒採用をしている企業」でしょうか。

結局、雑談としては結論が出ず、持ち帰って幹部会議に諮っていただくことになりました。(オーナー社長ではなく、サラリーマン社長のご苦労でしょうか。これ以上書くと、企業名まで特定されそうなので自粛。)

保守的な役員様が多いので、結果結論は何となく分かるのですが、どちらの企業様も人材確保にご苦労されているのを再認識しました。

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