良い社会保険労務士の定義

良い社会保険労務士さんとは、どういう方でしょうか。
実は、私自身非常に良く尋ねられる質問の典型が、この「良い社会保険労務士」です。

全く従業員の募集と同じ感じだと思ってください。
「補充ですか(交代)、事業拡大のためですか(新規)、それとも?」

経営者(社長)が考える社会保険労務士に要求するものは、百人百様です。セミナーの講師をする先生が「良い社会保険労務士」ではなく、事務所スタッフを10人以上抱える先生が「良い社会保険労務士」でもありません。

望むことを、期待している方向へ導いていく社会保険労務士が欲しいのでは、と思います。

結局のところ、定義はありません。

「社長は、社会保険労務士に何を求めていますか?」
これが、「良い社会保険労務士」探しのヒントです。

タイプ別、良い社会保険労務士

とにかく、フットワーク軽く、来て欲しいときにすぐに来て欲しい

開業、間もない社労士がオススメです。最近は20代30代の若手も非常に多いのです。あるいは、顧客数が少なく、時間を持て余しているような社労士。

とにかく、安く事務代行をやって欲しい

ネット検索で、一番安い社労士を探してみましょう。ホームページに、事務代行の料金表が書かれています。非常に委託料金の安い社労士もいらっしゃいます。弊所・大阪社労士事務所も、比較的「安い」と言われる料金設定です。

就業規則や労務管理のアドバイザーが欲しい

ネット検索では、探すのは難しいかも知れません。就業規則の内容や労務管理指導の実力を知るのは、お客様の側にそれだけの知識を要求しますから。数名の社労士と面談してみるのが、一番の近道でしょうか。「相性」だけでの選択は良し悪し。

スタッフを抱える経営者としての気持ちが分かる人が欲しい

従業員を雇用している社労士、企業で役員をされていた社労士が適任でしょう。いわゆる大先生となってしまうので、それ相応の料金が発生することは覚悟が必要です。

裏技や法律ギリギリのところを教えて欲しい

やはり経験と知識のバランスが取れた社労士が適任です。税理士の先生に紹介して貰うのも、一つの方法です。経験を開業年数で計ることはできませんが、目安があるとするのなら10年以上。

法律の解説ではなく、答えを持っている人が欲しい

「残業対策」なら「夜中まで仕事をやっています」社労士は、適切とは思えません。経験と知識のバランスがポイントです。残業する従業員の気持ちは理解できるでしょうが。

などでしょうか。
多くの場合、「相性の問題だ」結論づけられますが、その企業の人事労務・ヒトに関することですから、本来はきっちりとしておきたいところです。

大阪社労士事務所なら、どのようなご希望にも合わせることができます。社会保険労務士の合同事務所だからです。ただし、太鼓持ちだけの社会保険労務士は在籍しておりません。

ここがポイント

是非、社会保険労務士に質問していただきたい事項があります。

  • 開業したのは、いつか
  • 事務所は、自宅か貸事務所か(情報セキュリティの問題含め)
  • スタッフは、いるのか

おそらく、名刺以外にプロフィールを取り出して説明してもらえます。この時点で、書面が出てこなければ、これから先も同じように、書面無しで業務を行う社労士の可能性があります。

反対に、お聞きになってもさほど重要ではないと思われるのが、次の項目です。

  • 顧問の数は?
  • 前職は?(今まで何を?)
  • (お客様にとって)私どもの業界の経験は?

経営コンサルティングではなく、「事務の代行」「労働法の相談」であれば、経験は絶対ではないと断言できます。考え方や調べ方を知っていれば、十分です。

良い社会保険労務士の探し方

まずは、社会保険労務士を探してみましょう。

  • インターネットホームページから
  • 税理士さんの紹介
  • 金融機関(銀行、信用金庫など)の紹介
  • 社会保険労務士会へ照会をかける

それぞれ、長所短所があり、紹介だと断りにくいので自力で探す、インターネットのホームページ経由だと何となく不安、など色々お有りだと思います。

お客様の事情をお話しいただき、「こういう社会保険労務士さんが欲しい」「こういうことをやって欲しい」があれば、比較的すぐに見つかると思います。

まあ、無いとは思いますが、私が考える、悪い社会保険労務士は、

  • 法律に違反することを平気で言う。
  • 連絡は、常に電話。フットワークが軽いのか、チェックが緩いのか。
  • 事務所便り・事務所ニュース・法改正情報などを全く送ってこない。
  • 税理士さん・司法書士さん・行政書士さん・弁護士さんといった関係する先生とのネットワークがない。
  • お客様へ請求する料金を所得税の源泉徴収をしないで、請求書を出す。

などでしょうか。

社長!
そして、人事労務のご担当者様
良い社会保険労務士」と巡り会い、企業業績を向上させ、従業員の利益になることを願います。



a:9196 t:3 y:1